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登録日:2020/12/22 Tue 01 01 58 更新日:2022/07/10 Sun 15 07 22NEW! 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 15周年記念作品 VR デスゲーム バトルロワイアル バーチャルリアリティー 牙狼 牙狼-GARO- 特撮 BATTLE FLAG 掲げろ熱い闘志 滾る力 どんなBAD LUCKも 越えてゆけるさ 猛るその思いが 真実なら 未来は今 リアルになる 雨宮慶太原作の特撮シリーズ「牙狼-GARO-」の15周年記念作品。TVでは「神ノ牙-JINGA-」以来2年ぶりの実写シリーズとなる。全12話。 近年、注目が高まっている「バーチャルリアリティゲーム」(VRゲーム)を物語の中核に据え、メカニカルなアレンジがなされた新デザインのガロの鎧、当初は主要な登場人物の中に魔戒騎士や魔戒法師といったお馴染みのポジションとなるキャラクターの存在が誰一人として明言されていないなど、放映前からこれまでのシリーズとは全く異質な世界観が提示されていた。 蓋を開けてみると、本作はこれまで以上に数多くのキャラクターにスポットを当てた群像劇の体裁を取っているが、そこには今までのシリーズの常識をことごとく打ち破る展開が広がっていた。 主題歌はシリーズお馴染みのJAM Projectの「Versus Road 〜非現実的サバイバル〜」 だがOPでは流れず、毎回各話ラストの引きと共に本曲が流される。 実写シリーズでは「絶狼 DRAGON BLOOD」「神ノ牙 -JINGA-」と暗く重々しい曲調のOPが続いていたが、久々に疾走感溢れる正統派のヒーローソングとなっている。 【あらすじ】 「優勝すればどんな望みも叶うゲームがある」そんな噂が流れる世界で、日々を淡々と過ごす青年達の元に突如として謎のVRグラスが届く。それを装着すると、そこには同じようにグラスが届けられた100人の人間が集まっていた。頭上に浮かぶ眩い輝きを放つ黄金の鎧。その場を取り仕切っていると思われる女性が言った。 「ようこそ、GARO -VERSUS ROAD-の世界へ」 噂が現実となり、目の色を変えてゲームにのめり込んでいく参加者達。だが、それはたった1人の生き残りを賭けた過酷なデスゲームの始まりであった…! 「READY FIGHT」 ー勝つのは誰だー 【登場人物】 空遠世那(演・松大航也) 今作の主要登場人物の1人であり主人公。だが、その素性は主人公でありながら魔戒騎士でも何でもなく少し正義感が強い普通の大学生。 ボクシングを嗜んでいるためその辺のチンピラには負けない程度の腕っぷしを持つ以外は特筆した能力は何一つとして持たない、従来のシリーズならホラーの標的となってもおかしくない純然たる一般市民である。 親友の星合から聞いていた「優勝すればどんな望みも叶うゲーム」への招待状であるVRグラスが届けられた事で、自らが望まぬうちにただ1人の生き残りをかけた過酷な戦いの運命に巻き込まれていく。 星合翔李(演・清水尚弥) 世那の大学の同級生で幼馴染であり親友。 内気な性格で将来の目標も特に決まっておらず、大学に通いながらもゲームセンターに入り浸る無為な日々を過ごしていた。 しかし、そのゲームの腕前は天才的で、戦いには全く向いていない性格のため世那のサポートも受けつつではあるがGARO VERSUS ROADの世界に順応し、共に勝ち上がっていく。 天羽涼介(演・勇翔) バー「Meteor」のマスター。裏社会の人間にも一目置かれるほどの卓越した格闘センスの持ち主で、事ある毎に因縁をつけられて降りかかる火の粉を振り払っている。 一匹狼の寡黙な性格で他人に積極的に関わる事はせず、敵対する者は一切の容赦なく叩き潰す非情さを見せるが、根は真っ直ぐな心を持った熱血漢。 演者は『仮面ライダー鎧武』駆紋戒斗/仮面ライダーバロン役の小林豊と同じくアイドルグループ「BOYS AND MEN」のメンバーで生粋の牙狼ファン。 高校時代からシリーズを追い続け、前年公開された『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』の先行試写会にも参加、中山麻聖が参加した名古屋舞台挨拶では自らMCを務め、牙狼愛が溢れるあまり雨宮慶太監督と雑誌対談を果たしたほど。 南雲大輔(演・時人) 「ナグスケ」というハンドルネームで動画配信を行っている、いわゆるYoutuber。 動画配信者としてナンバーワンになって金と地位を手に入れる事を目的としている軽薄な男で、そのためには他人を利用し裏切る事も平然と行う。 が、それは周囲にも同様に南雲を利用する汚い人間が多かったせいもあっただけで根は善良な人間であり、ゲームでは敵対する立場にあるが善人の世那に対しては当初から好意的に接している。 目で見たり、耳で聞いた事を一瞬のうちに全て記憶できる瞬間記憶能力の持ち主。 香月貴音(演・とまん) 本業はアパレルショップの店員だが、中性的な美貌がSNSで注目され雑誌でジェンダーレスモデルとしても活動している青年。本名は野田武志。 どこにでも古ぼけたウサギの人形を持ち込み、これを他人に触られる事を非常に嫌う。 ゲームには消極的で、長く生き残る事は出来なさそうなタイプ。 + と思われたが… 平時はなよなよした気弱な人物を装っているが、凄惨なイジメを受け続けた末に同級生と教師を殺害し少年院に収監されていた過去を持つ。 その内面は生き残るためならばどんな残忍な手段を使う事も厭わない狂気に満ちており、ゲームの過酷な環境に晒されていくうちに本性が顕になっていき、主要キャラクターの中でも屈指の危険人物と化していく。 日向蓮(演・Reiji) 指名手配を受けている犯罪者。 罪状は不明だが、作中の描写的に恐らく多数の殺人を重ねていると思われる。 常に無表情で何を考えているか分からない不気味な男で、その身体能力、凶暴性は参加者の中でも群を抜いている。 トリッキング(*1)を用いて予測不能な攻撃を繰り出す戦法を得意としており、ゲーム内ではナイフ1本で対戦相手を滅多切り、現実世界ではなんと割り箸1本で大の男2人を瞬く間に惨殺するなど、随所で実力の違いを見せつけている。 奏風大(演・門下秀太郎) 半グレの集団を率いるアウトロー。 天羽とは中学時代に因縁があり拳を交えているが、その実力を認めライバル視している。 ヤクザにさえ全く物怖じせず襲いかかる好戦的な性格で、裏社会のトップに君臨するべくゲームに参加する。 UMI(演・栗原類) 貴音と同じくジェンダーレスモデルでカリスマ的な人気を誇ると同時に、彼の憧れの人物。 ひ弱な見た目だが武術の心得はあるようで、実力は高い。 ゲーム内で同じモデルとして意気投合した貴音と行動を共にする事になるが…… 朱伽(演・桃月なしこ) 参加者を取りまとめ、ゲームの進行役を任されている謎の女性。感情を表す事なく、淡々とその役割を果たす。 ボクっ娘の女幹部とは無関係。 伽堂アザミ(演・日南響子) 別室のモニターで参加者達を監視している人物の片割れの女。必要であれば現実世界でもプレイヤーに接近するなど、その行動と目的の全てが謎に包まれている。 + その正体 正体は本作の世界における先代黄金騎士の忘れ形見にホラーの邪気が宿った存在である。 先代黄金騎士は自らを犠牲に五百年に一度の災厄を沈めることに成功したものの、共に戦った魔戒法師の妻までは守り切ることができず胎内の娘に邪気が取り付くのを防ぐことは出来なかった。 黄金騎士の妻は命を賭してアザミを出産したものの、邪気の影響を受けたアザミは生まれながらにして邪悪な存在であった。 本編の20年前、彼女の力と人格を恐れた乳母によって士導院に幽閉されるも結界を破り、牙狼選定の最終試練に居合わせることとなる。 そこで、候補者達の陰我を吸収した牙狼からダークメタルを精製し、乳母を殺害する。 さらに、怒り狂う十三の魔戒剣にダークメタルを宿し士導院の魔戒法師達を消し去る力を与える。 士導院壊滅後、ダークメタルのことを十三に教え何処へと去っていった。 20年後、成長した十三こと葉霧宵刹と再会し、彼と共にダークメタルを用いて牙狼を凌ぐ鎧を作るべくVERSUS ROADを開始する。 性格は邪悪ではあるものの、確かな目的を持つわけでもなく楽しさを優先するなどどこか幼さが残る。 南雲からも心が弱いことを指摘されて動揺していた。 本来ならば黄金騎士の血筋を次代に残す役割を担うはずが先代の力不足で歪んでしまった点では哀れである。 衰退した守りし者の不甲斐なさの被害者という点では葉霧宵刹と同類であるといえよう。 葉霧宵刹(演・丸山智己) 別室のモニターで参加者を監視している人物の片割れの男。黒いロングコートを身に纏った風貌に、魔界に関わる者でしか知り得ない情報を口にしているが + その正体は…… 正体は20年前に士導院で牙狼を継承すべく修行していた候補者の一人、十三が成長した姿である。 20年前は過酷な競争下にあっても守り者としての使命を忘れず心技体優れた最有力候補であったが、士導院の歪んだ選定方針のせいで同じ候補者である五十五を手にかけてしまい、選定試験の最後の生き残りとなったにも関わらず牙狼の鎧に見限られて牙狼剣を抜く事が叶わず、魔戒騎士としての道が閉ざされてしまう。 その後、アザミによってもたらされたダークメタルの力に魅了され、大量のダークメタルを集めて牙狼を超える力とされる「ベイル」を作るべくアザミと共にVERSUS ROADを開始する。 その一方で、未だ牙狼になることを諦めきれてない節がある 悪く言えば魔戒騎士崩れなのだが、黄金騎士最有力候補だっただけあって一般人とは比較にならない戦闘力を誇る。 事実生身の戦闘ではVERSUS ROAD優勝者の空遠を終始圧倒していた。 彼が黄金騎士になれなかったのは、歴代シリーズの主人公とは異なり正しく導いてくれる人と出会えなかったことであろう。 本作で牙狼になった空遠にも星合や南雲といった周囲との繋がりによるところが大きい。 野望のために多くの命を犠牲にしたことは許されないが、指導者の歪んだ方針のせいで可能性を潰されたという点では彼も被害者であるといえよう。 【GARO -VERSUS ROAD-】 都市伝説として語られている「優勝すればどんな望みでも叶える事が出来るゲーム」 無作為に選出された100人の参加資格を得た者にVRグラスが届けられ、それを装着した瞬間にゲームにエントリーしたと見做される。 グラスを装着すると参加者達は自動的にゲームのロビーへと移動させられ、アザミからルール説明を受けた後にゲームが開始される。 途中離脱は認められていないが、ゲーム開始前のタイミングならば朱伽に申告する事で任意でリタイアが可能。 その場合はすぐに現実世界へ送還されると共に、今後のゲームへの参加資格を永久に失う。 ゲームはセミファイナル、ファイナルを含む全6回戦。 提示されるルールは様々だが、他のプレイヤーに肉体的なダメージを与えてゲーム内で死亡した判定を受けるとそのプレイヤーはゲームオーバーとなり、その場でゲームから排除される。 これに関してはどのルールのゲームであっても基本となっており変更はない。 ゲームをクリアしたプレイヤーは再び現実世界へと戻され、数日のインターバルを挟んだ後に再び指定された日時にゲームにログインする事で次のゲームへと参加する。 それぞれの回戦で規定人数が脱落するまで続くデスマッチ方式であり、最後に勝ち残った優勝者には前述の通りどんな望みも叶える事が出来る権利と、最強を表す「ガロ」の称号、頭上に浮かぶ黄金の鎧と剣が授けられる。 【ゲーム中に登場するアイテムなど】 VRグラス 見た目は蛍光グリーンに輝く何の変哲もないゲーム用のVRグラス。 ゲームへの招待状も兼ねており、ある日突然選出されたプレイヤーの元へと届けられ、これを装着する事でゲームへログインする事が出来る。だが、普通のVR機器であればあくまで視覚を通してグラスからの映像を立体的に見せるだけだが、なんとこれは視覚どころか肉体と精神をまるごとゲーム内へ送り込むというとんでもない代物。 そのため本来グラスを装着するだけでは体感する事が出来ないゲーム内の物に触れた時の触覚や体を傷つけられて感じる痛覚までもがプレイヤーにフィードバックされる。オーバーテクノロジーどころの騒ぎではない。 これを装着してゲームに参加したプレイヤーは自分の頭の中に思い描いた物を実際にゲーム内の自分に反映する能力を得る。 あらゆる格闘技を使いこなす類稀な身体能力を得たり、ファンタジーに登場するような剣 や現実に存在していて実用性の高いナイフといった武器を無から生み出すなど、個人のイマジネーションによりその活かし方は様々である。 鎧と剣 プレイヤーの頭上に常に浮かんでいる狼の意匠を施された黄金の鎧と剣。 優勝者への賞品として「ガロ」の称号と共に与えられる物。 ……要するに本来であればシリーズの主人公が纏うべきはずのガロの鎧なのだが、今作では装着者が存在せず意味ありげに空中に浮かんでいるだけの置物と化している。 だが、ゲームの合間に黒い瘴気の様な物を鎧の内部へと吸い上げている描写があり、何やら不穏な空気を漂わせている。 本作では翼が纏うダンの鎧のように口元に牙が露出していない顔、体の各部にはブルーのラインが走り、全体的にゴツゴツとした突起の少ない流線的なフォルムをしており、鎧というよりはメカニカルなスーツのような細身でスマートなデザインとなっている。 ホラー 素体ホラーに似たデザインの敵キャラ。体の各部に機械のような物を組み込まれたサイボーグのような姿をしている。 ランダムに徘徊して適当な目についたプレイヤーを攻撃したり、特定の地点に足を踏み入れたプレイヤーを感知して襲いかかるトラップとして配置されているなど、ゲームの進行を妨害してくる役目を担う。 動きが非常に素早いため一度標的にされれば逃げ切る事はまず不可能。プレイヤーは敵対する他のプレイヤーの攻撃だけでなく、これらホラーの攻撃をもかい潜って生き残らなければならない。 + VERSUS ROADの真実(最新作のネタバレにつき注意閲覧) 全てはゲームの主催者である葉霧とアザミが仕組んだ茶番であり罠。 このゲームの真の目的は「優勝者のどんな望みも叶えると共にガロの称号を与える事」ではなく「そんな甘言に乗せられてのこのこゲームに参加したプレイヤー同士を争わせて殺し、その陰我をガロの鎧に吸わせて収集する事」にある。 VRグラスを装着する事で送り込まれるのは立体映像の仮想空間ではなく魔界。 参加者に送られているのはVRグラスなどではなく、恐らくはそれに偽装した何らかの魔導具であると推測される。 「どんな望みでも叶う」という決して口にする事の出来ない顔の前にぶら下げられたニンジンを求め、普段は理性で抑え込んでいる内に秘められた醜い人間の本性……すなわち陰我を発露する。 集められたプレイヤー達はデスゲームが生み出す極限状態により精神的に追い詰められ人を傷つけることに躊躇する事さえ無くなり、時に裏切りや騙し討ちさえ駆使して容赦なく他のプレイヤーを蹴落としにかかる。 所詮はゲーム内での死、と思われるが先述の通りプレイヤー達は仮想現実などではなく実際に魔界へと送り込まれているため、ゲーム中に死ねば人界に戻った瞬間に体が崩れ去り本当の死を迎える。 悪質なのはゲームから除外された瞬間にその手段を問わずプレイヤーは死を免れないという事。 すなわちゲーム開始前に自分からリタイアを申告しようが、作中での描写は無いが恐らく何らかの理由によって指定されたログインの日時に遅刻してゲームに参加出来なくても関係なく死ぬ。(そうならないよう強制的にグラスを装着させるようにアザミが何らかの細工を施している可能性もある) それらの事については質問されない限りゲームの進行を取りまとめる朱伽の口から説明される事は一切ない。 さらにこのゲームの目的を考えれば、例え優勝して生き残ったとしても葉霧かアザミに殺されて全てを反故にされる事は容易に想像がつく。 だったらゲームで生み出した能力や武器を使って逆襲すれば……と考える者もいるかもしれないが、何度も述べている通りプレイヤーは法術もソウルメタルも扱う心得のない本来守られるべき存在であるはずの一般人である。 魔戒騎士崩れの葉霧や外道の魔戒法師であるアザミとは言わずもがなその実力差は歴然であり、ゲーム中に登場するホラーもホラーに似た偽物ではなく、ソウルメタルを使わなければ封印する事が出来ない本物のホラーが配置されている。 いつもなら魔戒騎士が颯爽と現れて瞬く間に叩き斬ったり、魔導馬で1000体単位で引き潰されるのがお約束となっている素体ホラーでさえ、一般人から見れば「エンカウントしたら倒す事も逃げる事も出来ず攻撃をくらえばほぼ一撃死が確定」という、運営がプレイヤーを殺す気満々で実装したとしか想えない理不尽にもほどがある敵なのである。(そういった視点から見れば、例え素体であってもホラーという存在が一般人にとっていかに脅威であるかが改めて提示されたと言えよう) ホラーの体に組み込まれている機械のような物も魔導具で、これを使う事でホラーを意のままに操ったりアザミの調整次第でそのパワーを調節できるようだが、一応手加減はさせているらしい状態でも上述のような有様である。クソゲーも大概にしろ! そうして収集された陰我はガロの鎧の内部へと蓄積されていきソウルメタルとは性質を異にする「ダークメタル」という、掌に収まるほどのわずかな量でさえ魔戒剣に纏わせれば使い方次第で山一つを軽々と消し飛ばす力を持つ物質が生成される。 それを使ってガロをも超える力「ベイル」を生み出す事がこの2人の最終目標である。 詰まるところ、集められたプレイヤー達はその目的を果たすための生贄に過ぎず、物語開始前からゲームが開催されていたとすれば本編開始時点で既に相当数の一般人が犠牲となっているのは間違いない。 守りし者としての矜持を捨て、強大な力を得るという己の私利私欲を満たすためだけに本来守るべきはずの弱き人々を使い捨ての駒にするなど言語道断であり、腐っても魔戒の側に立つ者として筆舌に尽くし難い愚行である。 それには葉霧の過去も関係している。 + 世界観についての考察(ネタバレにつき注意閲覧) 世界観についての考察 劇中の描写から実は歴代シリーズの中でもかなり絶望的な世界観であると考えられる。 牙狼の系譜は本編以前に断絶しているうえに、他の魔戒騎士達の存在が確認できない。 士導院が新たな鎧を作らず牙狼の選定に固執していたのを見るに称号持ちの魔戒騎士が軒並み途絶え、ソウルメタルの精製方法すら失われていると思われる。 さらには牙狼の継承には候補者達を殺し合わせ、生き残った者に選定を受けさせるというまともな魔戒騎士が一人でも生きていたなら絶対に止めていたであろう方針がまかり通ってるあたり、守りし者の教えすら正しく継承されていない有様である。 唯一残った牙狼ですら、主無き後英霊の塔に安置される訳でもなく剥き出しの状態で宙を漂い鎧の浄化もろくにされてない有様である。 全体的に守りし者達が衰退した世界であるといえよう。 ホラーの出現率が他作品より極端に少ないのも守りし者の衰退に伴いガジャリが調整したのであろう。 【過去編の登場人物】 十三 20年前、士導院で牙狼を継承すべく修行していた候補者の一人で若き日の葉霧宵刹。 心技体共に候補者の中でも抜きん出ており、士導院からも最有力候補と目されていた。 互いに競い合わねばならない環境下に置いてもあくまで自分たちの敵はホラーであることを忘れず、他の競争相手に一緒に人の世を守っていこうと呼びかけるなど人格者でもあった。 このまままともな指導者に師事できていれば、黄金騎士になれたかもしれない逸材であったが、最終試練において士導院に殺し合いを辞めるように訴えるも聞き入れられず、五十五に八十四を殺害されて激昂し、五十五に致命傷を与えてしまう。 これがきっかけで魔戒騎士としての道が閉ざされてしまった。 その後、牙狼に選ばれないと見るや自分たちを簡単に切り捨てた士導院の者たちに怒りを爆発させ、ガロの鎧から発生したダークメタルの力で彼らを殺害した。 その後の動行については葉霧宵刹を参照。 五十五 十三と同じく候補者の一人で、剣の腕は確かだが自己主張が強く仲間を簡単に蹴落とすことも厭わない問題児であった。 自己主張が強いもののそれ故に聡明なところがあり、早い段階で士導院のやり方では牙狼を継承出来ないことに気付いてライバルである十三を超えることのみを目標にしていた。 最終試練では八十四を殺害し、激昂した十三から致命傷を受ける。 しかし、自分が認めていた十三ですら牙狼に選ばれなかったのを目の当たりにした際は非常にやるせない表情であった。 その後なんとか一命を取り留め、魔戒騎士達との関わりを一切捨て花農園で妻子とともに暮らしていた。 南雲にVERSUS ROADの真実を告げるも直後現れたアザミによって殺害される。 七 十三と同じく候補者の一人。 血筋に黄金騎士がいたらしいがそれ故にコンプレックスから来る選民思想が目立つ。 魔道具で制御された祖体ホラー戦で十三との差を見せつけられた挙句、五十五に図星を突かれて自分の実力の足りなさに絶望し自害してしまう。 八十四 十三と同じく候補者の一人。 候補者の中で最も幼いが故に他者への配慮が足りず、七が自害した際に至極真っ当な対応をした十三を責めてしまう。 最終試練では五十五に殺害されてしまう。 先代黄金騎士 本作品において最後に牙狼を継承していた人物。 しかし、これまでのシリーズの黄金騎士達に比べると大分見劣りする実力だったようで、五百年に一度の災厄との戦いで命を落とす。 (参考までにご存じ初代主人公こと冴島鋼牙は絶狼と二人がかりとはいえ、通常の10倍規模の五百年に一度の災厄を苦も無く退けていた。) 命と引き換えになんとか災厄の沈静化に成功したものの、共に戦っていた魔戒法師の妻までは守り切ることは出来ず、胎内の娘がホラーの闇に汚染されるという体たらくである。(この娘が後の伽堂アザミである。) 黄金騎士といえど世代によって強さにムラがあることの証明であろう。 彼の死を持ってVR牙狼の世界では牙狼の系譜が断絶することとなる。 最終回では彼と思しき声が空遠に牙狼剣を抜くように訴えかけた。 スゴウ 士導院の長にして全ての元凶。 新たな牙狼誕生のために100人の候補者達を殺し合わせ、生き残ったものに牙狼剣を引き抜かせるという過去シリーズを知る人ならばどう考えても間違っている選定方法を行ってしまう。 当然、勝ち残った十三ですら牙狼に選ばれることはなく、また新たに100人の候補者達を集めようとしたところ見捨てられて激怒した十三のダークメタルの一撃によって空の藻屑と化す。 しかしながら上述の通り教えを正しく継承できておらず、他の魔戒騎士が軒並み途絶えた中での急務であったため、一概に彼一人に責任があるとはいえない面もある。 歴代のやらかした魔戒法師達と比較しても邪悪な野望があった訳では無く、むしろ彼個人は掟に忠実で愚直であった。 高位の魔戒法師である彼ですらこの有様なのは本作における守りし者の衰退の象徴であるといえよう。 伽堂法師 伽堂アザミの乳母。 ホラーの闇に汚染されつつも黄金騎士の血を引くアザミを正しく導く役割を担っていた。 しかしながら、正しく導くと言いつつもアザミを恐れて士導院の一室に幽閉するなど自己矛盾とも取れる行動を取っていた。 最終的にアザミにダークメタルで殺害される。 「何が建て逃げだ……このwikiを…この薄い項目を…生まれてしまったクソ項目を…全部俺が追記修正する!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 始終生身アクション -- 名無しさん (2020-12-22 01 43 11) 批判意見で言われてるほど悪くない、むしろ最終回のあの展開へ向けて収束する良く出来た作品ではある、けどシリーズ15周年記念作です!と銘打ってこれを出してくるのはロックというか瞬瞬必生だと思う -- 名無しさん (2020-12-22 01 55 42) 魔戒騎士じゃなくて陰我も光もある人間の話というか。何がベイルだ…やガロの資格得ても知るかって感じでただ生きるのいい。今までと別の意味で人と魔戒が距離置いてる -- 名無しさん (2020-12-22 07 50 58) 強いだけではガロ足り得ない。でも正しく強い心を持てば誰しもがガロになり得る。それを12話かけて丁寧に示した最近の実写シリーズでは最高傑作だと個人的に思う。 -- 名無しさん (2020-12-22 08 06 38) 実質、最終回以外は変身しない龍騎。 -- 名無しさん (2020-12-22 11 44 18) ↑それなんてウルトラマンネクサス? -- 名無しさん (2020-12-22 13 17 15) 映画か何かで一本に纏めれば良かったと思う -- 名無しさん (2020-12-22 13 36 55) 魔戒騎士候補の子供たちが色でお互いを呼びあうのも、番号で呼び合うのも、大して違わないはずなのに受ける印象が異なるのが面白い -- 名無しさん (2020-12-22 19 49 33) 日向は騎士関係のドロップアウト組かな? と思いきや、マジでただの腕っぷしの強い殺人鬼だったとは・・・・ -- 名無しさん (2020-12-23 16 33 56) 面白かったけど、外伝じゃダメだったのかという疑問はある -- 名無しさん (2020-12-23 20 39 21) めっちゃ好きな作品。牙狼って何よ?っていう問いに対する一つの答えを出した15周年に相応しい作品。 -- 名無しさん (2020-12-27 10 40 41) 主題歌とともに殺戮するヤクザとか五回跳ねる読モとか胡乱な要素も多いけど演者の熱量か終盤はかなりはまってた -- 名無しさん (2020-12-30 16 46 57) ゲーム内で武器に変形するアイテム、あれって銃器には変形しないのかな? それとも思いついたプレイヤーがいなかったのか。あれを色々な武器に変化させながら戦うプレイヤーがいたら面白いかなと思ったけど、決勝戦では剣しか使えないから勝ち残れないだろうな -- 名無しさん (2021-09-03 16 20 52) 名前 コメント
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Wikiについて wikiって何? 誰でも編集可能なHPです。 基本的に何でも編集していいですが、micromに関係ないことをするのはだめです。 編集方法 ページ上部の[編集]をクリックして出てきた欄の[このページを編集]をクリックして訂正したいことを書き込み、ページを保存を押してください。 守るべきマナー wikiはたくさんの人が利用する物ですから、人が見て不快になる事を書き込んだりするのはやめましょう。 又、荒らしなども編集が面倒なのでやめてください。 守れない方は帰ってください。 名前 コメント
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登録日:2023/11/18(土) 21 56 54 更新日:2024/05/22 Wed 07 43 50NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2017年 GARO ジンガ 井上正大 演劇 牙狼 牙狼-GARO- 舞台 銀岩塩 雨宮慶太 「お前たちとはここでお別れだ。...最後に1つだけ忠告しておく」 「見かけで判断するなよ。人もホラーも」 誰よりも純粋に邪悪。 牙狼 GARO 神ノ牙 覚醒 -KAMINOKIBA MEZAME- 【概要】 2017年11月29日~12月3日まで上演した、舞台牙狼第1弾。劇場版『牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-』の前日譚で、『GOLD STORM 翔』で魔界に戻ったジンガが復活するまでを描いた作品。第2弾は同じく銀岩塩主催で、『神ノ牙-JINGA-転生』が上演されている。 舞台プロデュースプロジェクト「銀岩塩」の主催で、総指揮は主役の井上正大。脚本と演出は塩田泰造。監修はもちろん雨宮慶太が担当している。 主題歌はオリジナルソング。挿入歌は、JAM Projectの『EMERGE~漆黒の翼~』。 【あらすじ】 魔界の樹に魔戒剣で刺されたホラーがいた。その名は、ジンガ。ホラー・アシュラに叩き起こされたジンガは、記憶を失っていたが、自分を倒したのが黄金騎士・牙狼だとアシュラから教えられ、覚醒する。 一方、人間界では魔戒騎士・彪旺牙が、魔戒法師・那月と共に、ジンガ討伐のために魔界へ向かっていた。 【登場人物】 ジンガ(演:井上正大) かつて、黄金騎士・牙狼に敗れたホラー。魔界の王として予言されていた存在。記憶を失った上、力が不完全な状態となっている。魔界柱・ユバンギ(演:中村龍介)を従わせ、ミドウジと出会うことになる。 彪旺牙たちの魔界突入後 魔界に突入した彪旺牙たちを待ち受け、手下のホラーを戦わせる。倒された手下を食い力を付け、真打として彪旺牙と戦う。倒されたふりをして油断を誘い、彪旺牙を刺し殺す。その光景を那月に見せつけることによって那月をホラー化、那月ホラーを食べることで完全復活したのだった。 アシュラ(演:doNcHY) ジンガを見つけ、復活させたホラー。ホラーからも薄汚い毛虫と蔑まれる存在である。 彪旺牙たちの魔界突入後 完全体になったジンガの呼びかけで、真の姿・アミリ(演:松野井雅)として復活する。ミドウジの記憶の再生や彪旺牙を魔鏡に閉じ込めるなど、ジンガをアシストした。 彪旺牙(演:君沢ユウキ) 名前は、コオキと読む。蒼天騎士・斬虎の鎧を持つ魔戒騎士。『GS翔』の檜葉セイジの直弟子であり、双斧を操る戦闘スタイルを持つ。表向き情熱的な正義感を持つ魔戒騎士でありながら、その裏では那月だけを守りたいと吐露する、黄金騎士・牙狼をライバル視するなど、守りし者を逸脱している側面が存在している。 園咲霧彦でおなじみの氏だが、本作では正義(?)側を演じている。この後に舞台風都探偵では、再び悪役の万灯雪侍を演じることになる。 その顛末 リキョウからジンガ討伐を依頼され、黄金騎士・牙狼にも任せられないと煽られ、挑むことになる。キチヤと再会し協力を得て、那月とともに魔界に降り、ジンガと戦うことに。ジンガを倒せたかと思ったが、ジンガの偽装であり、ジンガに刺し殺される。その最期は、那月のホラー化に利用されることになった。 那月(演:伊藤純奈) 名前は、ナツキと読む。彪旺牙の相棒の魔戒法師。かつて、黄金騎士・牙狼に命を救われたことがあり、盲目的に尊敬している。慈悲深い女性であり、仲間からの信頼は厚い。 その顛末 彪旺牙とともに魔界に降りることになり、アミリと戦う。ジンガの罠でミドウジの手に落ちるが、死を偽装して生き延びる。ジンガを倒した彪旺牙の前に現れるが、同じく死を偽装したジンガによって彪旺牙の命を奪われ、精神が崩壊しホラー化。ジンガに襲い掛かるが、食われてしまった。 キチヤ(演:髙﨑俊吾) 彪旺牙の旧友の魔戒法師。セイジにお世話になっていたこともあり、ジンガ討伐任務に協力することになる。 その結末 彪旺牙の死と那月ホラー化を見届けてしまったことで、リキョウの思想に失望し、リキョウの申し出を断り、姿を消してしまった。 リキョウ(演:酒井瞳) ヘイルシティの高名な魔戒法師。彪旺牙にジンガ討滅の任務を指示する。 ホラーの身の上に同情する彪旺牙と那月の考え方を断罪する冷酷さや、黄金騎士・牙狼に任せられないと判断した任務を彪旺牙に押し付け犠牲を強いるやり方など、同じポジションのリュメとは全く異なる考え方を持つ。つまりは、牙狼によくありがちなブラック上司枠。 その結末 彪旺牙の死と那月ホラー化を見届けたが、一切方針を変えることなく、ジンガ討伐を続けることを誓った。そのため、キチヤに失望されてしまう。しかし、ジンガの復活は寸前であり、リキョウの思いも行動も全て無駄だったことが暗示される。 御堂寺隼人 / ミドウジ(演:岩田有弘) 麻薬を捌くヤクザを追っていた刑事だった男。ヤクザに妻を廃人にされた上殺され、自身も妻を人質に殺されてしまった。ユバンギの力でホラーとして蘇ることになった。拳銃をゲートとしたホラーで、右腕にガトリング砲がついている。彪旺牙に斬られ魔界に落ちていった。 魔界に落ちた後 記憶を失ったままユバンギの元で下働きをし、ジンガに怯える羽目になっていたが、復活したアミリに記憶を復元され、彪旺牙を付け狙い那月を人質にしたが、那月が自らを犠牲にしたため、作戦は失敗に終わり、彪旺牙の斧から逃げて姿を消した。彪旺牙と那月の結末を見届けたのち、メシアさえも食わんとするジンガを恐れる。『神ノ牙-JINGA- 転生』でも登場し、その後の姿が描かれる。 魔導輪ザルバ(声:影山ヒロノブ) 本作では、本編スタート前の世界観の解説の役を担っており、本編には登場することがない。 【用語】 ヘイルシティ 本作の舞台。リキョウの管轄。御堂寺の住んでいる町でもあり、治安は割と悪い。少し前に流牙と莉杏が立ち寄っている。 魔界 ジンガの居場所。人間が入ると、記憶を失ってしまう。ホラーもここへ来ると記憶を失うので同じ条件のようだ。 黄金騎士・牙狼 ジンガを倒した魔戒騎士。本作では鎧のみが登場し、鎧を解除した姿は一切登場しない。那月は命を救われたことで尊敬しており、それが彪旺牙の心に影を落としている。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 趣味の悪い逆張りみたいなコンセプトを感じる芝居。道外流牙が勝ったのは単なる主役補正のおかげですよってね -- 名無しさん (2023-11-20 11 23 11) ジンガ大勝利って2回もやられてもな。ジンガも嫌いじゃないけど、ライバルや宿敵というより悪辣な敵キャラって性格だからそんなに引っ張られても困る -- 名無しさん (2023-11-20 16 25 09) ↑演者が凄く乗り気なのと役柄とを天秤にかけて前者を取ってしまったがためにひずみができてしまった感がある。いつまでもウロチョロさせるようなタマじゃないし、紆余曲折を経たとはいえ結局ジンガが記憶据え置きで完全復活してるから映画の「終わらせろ、この戦いを」ってキャッチコピーがふいになってる -- 名無しさん (2023-11-21 11 30 51) 大事な事書かれてなくない? -- 名無しさん (2024-03-01 11 01 59) 名前 コメント
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登録日:2012/03/28(水) 14 06 15 更新日:2024/04/02 Tue 09 31 40NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 MAKAISENKI OPの女ホラーまだかよ→ピーター…だと… ギャノン ピーター ホラー ホラー(牙狼-GARO-) メシアの牙 太古の赤き魔獣 小林幸子 戯阿音 池畑慎之介 牙狼-GARO- 究極のホラー ▲【注意!】▲ ザルバ「おい、お前達!この項目は『牙狼-GARO- MAKAISENKI』の重要なネタバレが含まれているぞ。まだ全話見てないヤツは、今すぐブラウザバックしな!」 いや、思い出したぞ。我の中にあった一つの望みを…… それは我が同胞でこの世を満たす事。人を喰らうためにな! 『牙狼-GARO- MAKAISENKI』に登場する敵キャラクター・ホラーの一種。 演 ピーター かつて「メシアの牙」「究極のホラー」「太古の赤き魔獣」と称されたホラー。 存在自体は『呀-KIBA- 暗黒騎士鎧伝』でも仄めかされている。 バラゴ(キバ)に付き従う魔戒導師エルダが、番犬所の命令でかつて恋人である魔戒騎士シンジと仲間の騎士2名と共に、その骸を探していたという。 この時はそれ以上語られず、「究極のホラー・ギャノン」という名前だけが登場したのみであったが……。 『MAKAISENKI』でまさかの登場。 赤い仮面の男こと布道シグマによって、行方不明だったその骸がとある森の祠から掘り起こされた。 彼の力の源である仮面と左腕はその骸から生み出されたもの。そのため、いくら斬り飛ばしてもギャノンの骸に断面を突っ込むだけでいくらでも再生できる。 また、シグマの悲願である人間を燃料として動く究極の魔号竜・イデアの核にもなっている。 ぶっちゃけこの時点でシグマの末路とラスボスを予想してた視聴者は多いだろう。 キバとメシアといった前例もあるので 物語終盤、22話にてシグマはイデアのコアを追っていた零、ワタル、レオと交戦。 その際に魔力の尽きた左腕に魔力を補充するために骸に触れた途端、突如動き出した骸によって逆に取り込まれてしまう。 ギャノンはすでに復活寸前であり、その最後の力としてシグマを食らったのである。 シグマを取り込んだギャノンは完全に復活、イデアすらも取り込む。 その容姿は赤いドレスを身に纏っている中性的なヒトのような姿。ぶっちゃけ小林幸子の衣装風である。 ただし大きさは鋼牙と対峙した時でも、普通の人間より遥かに大きい。 全ては復活のためのお前の計画か、と問いただす鋼牙。しかし、ギャノンは答える。 「この男(シグマ)の内の嫉妬と憎悪が我を呼び覚ましたのよ!我には何の望みもない」 「いや、思い出したぞ。我の中にあった一つの望みを。それは我が同胞でこの世を満たす事。人を喰らうためにな!」 イデアを取り込んだギャノンはホラーを生み出すだけでなく、傷ついたイデアを瞬時に再生させたり、号竜を大量に生み出すなど凄まじい能力を発揮。 さらに前述の同胞で人間界を満たすために、イデアを浮上させて真魔界からの脱出を図る。 だが、イデアを観察していたレオがその弱点が魔導筆に使われている「霊獣の毛皮」である事を見抜き、全ての騎士と魔戒法師の協力によって放たれた無数の「光矢流星」でイデアは爆散。 ギャノンは頭だけになってもしぶとく抵抗するも、最後は鋼牙がカオルから受け取った筆で放った「光矢流星」を受け、消滅した。 タグにもあるように、『MAKAISENKI』OPには女っぽい姿のホラーが前々から写っており、これがギャノンであることは予想されていた。 そして前期のメシア、『RED REQUIEM』のカルマのように、『MAKAISENKI』にもおっぱい女性体ホラーが出るかも!とも。 ……が、まさかのピーター(♂)こと池畑慎之介☆氏であった。 23話『金色』のOP、あの雨宮フォントで表示される「ピーター」という(一見場違いにしか見えない)キャスト名には笑ってしまった人も多いだろう。 しかしそこは往年の名俳優。中性的な容姿の怪物を見事に女声で演じており、大物感漂う演技を披露し、ラスボスに相応しい風格を出している。 なお「戯阿音」という当て字は22話で完全に復活した際に背景に書かれたもの。 追記・修正はギャノンの股座から顔を突き出しながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 究極のホラーって言われてるって事はメシアよりも強いのかな? -- 名無しさん (2014-08-07 08 39 36) なぜか「赤き魔獣」とピーターで「アンヘル」を思い浮かべてしまった。 -- 名無しさん (2014-08-07 08 49 46) 「メシアの牙」とも言われてるから、メシアより強いのかどうかは分からんな -- 名無しさん (2014-08-18 00 44 03) ↑メシアに付き従うホラーの中では異名通り『牙』の役割を果たすんじゃないか -- 名無しさん (2014-08-18 00 55 18) 牙狼のラスボスの中では一番異種族としてのホラーの風格と凄みを感じることができたキャラクター。 -- 名無しさん (2015-06-02 23 07 06) 顔出しホラーでピーターが一番インパクトが強かった -- 名無しさん (2016-05-26 17 11 27) ↑他の伝説のホラーは脱いではくれるけど演技力はお察し…だからなw -- 名無しさん (2016-05-26 17 32 16) 『ハガネを継ぐ者』のラスボスがギャノンみたいなデザインだった……中の人が女だけど -- 名無しさん (2024-04-02 09 31 40) 名前 コメント
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登録日:2012/09/11(火) 09 51 26 更新日:2023/03/12 Sun 14 43 21NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 バドは犠牲になったのだ… ホラー斬るべし、慈悲はない 四十万ワタル 師匠 当て字がちょっと苦しい 意外と天然 松田賢二 牙狼 牙狼-GARO- 蒼い狼… 鋼牙の恩師 雷属性… 雷鳴騎士 鬼教官 魔戒騎士 ※推奨BGM:次回予告(『牙狼-GARO- MAKAISENKI』コンプリートDVD/Blu-rayBOX付属サウンドトラックより) 記憶の中の輝きが、今は闇に閉ざされている。 絆という名の明かりだけを残して。 次回!『再会』 呼び戻せ、希望の元へ! △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 四十万ワタルは、雨宮慶太原作・監督の特撮番組『牙狼-GARO- MAKAISENKI』に登場するキャラクター。 演 松田賢二 ❖【概要】❖ 初登場は第14話『再会』。 冴島鋼牙と同じく元老院付きの魔戒騎士。 『雷鳴騎士・破狼(バロン)』の名と青い鎧を受け継ぐ優れた騎士だったが、赤い仮面の男が現れた頃を境に、他の魔戒騎士を次々と手にかけていった。 かつて鋼牙が白夜の魔獣・レギュレイスと戦った時に仲間となった山刀翼の弟子である日向もワタルに重傷を負わされ、「魔戒騎士同士で戦う事を禁ずる」というタブーを犯したワタルを、鋼牙は「破滅の刻印」によって衰弱しながらも弟子を斬られた怒りに燃える翼と共に追撃する事となる。 鋼牙と翼が2人がかりでも苦戦を強いられたが、鋼牙が破狼の鎧のエンブレムから邪気が発せられている事に気づく。 何としてもワタルを斬ろうと躍起になる翼を宥め、彼の体を張った行動によってワタルを取り押さえると、鋼牙はかつて自分が「心滅獣身」によって鎧に喰われそうになった時、零が自分を救い出したように破狼の紋章を牙狼剣で貫いた。 ワタルは赤い仮面の男によって邪悪な人格を植え付けられていたに過ぎなかったのである。 翼と共に深手を負ったものの、本来のワタルの強い意思によって邪悪を消し去る事に成功し、元老院の廊下ですれ違い様に鋼牙に礼を言うワタル。 『決して仲間を見捨てず、可能性がある限り諦めるな』。 そう、かつての師に教わりました。 鋼牙のその言葉を聞き、彼のコートの胸元に視線を落とすワタル。 ……そうか。君はあの時の……。 それ以上の言葉は交わさず、2人は互いに戻るべき場所へと戻っていった。 ❖【過去】❖ 『再会』の翌話である『同胞』にて、ワタルの過去が描かれる。 彼はかつて魔戒騎士となる子供たちを育成する修練所の教官を勤めており、自分が受け持った教え子の中に「シロ」という少年がいた。この少年こそが、後に『牙狼』の名と鎧を受け継ぐ冴島鋼牙である。 鋼牙がコートの胸元につけているアクセサリーは、修練所を離れる際に他の3人の仲間と共にワタルから渡されたもの。 しかし鋼牙以外の3人はその直後、突如として襲来したホラー・ライゾンの餌食となってしまった。 ちなみにこの時ワタルさんは3人が喰われるまで棒立ちしていた。 唐突にライゾンが現れた上に教え子が食われて動揺してしまったという点もあるだろうが……。 ❖【真魔界にて】❖ その後しばらくは単独で行動していたが、第22話『盟友』にて号竜人に苦戦する鋼牙と零の危機に駆け付け、真魔界に突入してギャノンの操る魔号竜『イデア』とも対決する。 しかし、ギャノンの攻撃から零を庇って再び重傷を負って戦闘不能となり、以後の見せ場は翼に譲る形となった。 この後の光矢流星にはシグトが投げ込んだ魔導筆を使って参加。ギャノン消滅に貢献した。 全てが終わった後は約束の地へ旅立つ鋼牙を見送り、新たに教官となった翼と共に修練所に戻っていった。 ❖【年齢】❖ 年齢は鋼牙の修行時代で最低でも30代(*1)、そこから十数年が経過した本編では40代前後と思われるため、 主要な魔戒騎士の中では最年長かつ称号を得てからの活動期間が最も長い。(*2) ちなみにレオの台詞で一言あるだけだが、息子がいるらしい。 それだけのベテランにも関わらず、公式で「現存する騎士で魔導馬を召喚できるのは鋼牙、零、翼の3人だけ」と明言されてしまった。監督ェ… パチンコ『CR魔戒決戦牙王』では念願叶って『震月』という魔導馬を獲得。絶狼、打無との三騎一閃でホラー・トライガと戦う。 ただし『牙王』は牙狼のスピンオフ扱いで、破狼の鎧を纏っているのも恐らくワタルとは別人という設定であると思われる。(分かりやすい例だとこの台に登場する閃光騎士・狼怒の口調、及び声が、本編の布道レオのそれとは全く異なる。) ❖【雷鳴騎士・破狼】❖ ワタルが魔界より青い鎧を召喚し、身に纏う事で雷鳴騎士・破狼となる。 鎧召喚前は鋼牙と同じく直刀型の魔戒剣を使っているが、召還後は青龍刀のように刃が湾曲した『雷鳴剣』になる。 咥えた轡の両端・両肩・両肘・両足に曲刀状の銀の突起、額・胸部・腰部に菱型の模様が施されており、全体的に刺々しい印象を与える。 魔戒騎士が鎧を召喚する際は頭上や体の前に陣を描く事が多いが、ワタルの場合は少し特殊で、頭上に剣を掲げるまでは同じだが、その後に剣先を下に向けて自分の腰の辺りに陣を描く。 松田賢二+「雷鳴」や「青い狼」というと、何かを思い出しそうになるが気のせいである。 ❖【魔導輪・ウルバ】❖ ワタルが持つ魔導輪。 しかしこれまた変わった代物で、これまでに登場したザルバやシルヴァが指輪やネックレスなど直接身につけるタイプだったのに対し、ウルバは手の平くらいの大きさの鏡の中に住んでいる。 第14話では何かに取り憑かれたかのように豹変してしまったワタルを心配していたが、ワタルに当たり散らされてヒビが入ってしまう。 第22話では修復されたのか、真魔界でワタルと共に決戦に参加する。 鏡の向こうにはザルバにも似たサイクロプスの顔が映っており、その恐ろしそうな外見と裏腹に幼い男の子のような口調で話す。 ちなみに声を演じているのはシルヴァと後に登場するエルバと同じ折笠愛。 ❖【『牙狼 魔戒烈伝』にて】❖ 第3話Aパート『無頼漢』にて4年ぶりの再登場。 ただし、ホラーが『第二砦』として集まるクラブバー『JackPot』に訪れた『第一砦』のジャンの伝聞で前半は進んでいく。 マスターから与えられた、ぬるくて炭酸の抜けた不味いビールを口にし、ジャンは『第一砦』のホラーが早撃ちのケーン、ハスラーのビーン、そして『第一砦』のマドンナであるダンスのジーンといった名うての者もろとも魔戒騎士によって滅ぼされたと告げる。 特に、『第一砦』のバーテンの斬られ方が無残で、魔戒騎士が注文した酒の種類が違っていたのか、とにかく機嫌を損ねて滅多切りにされたという。 それを聞いた『第二砦』のマスターも思わず口にしたビールをグラスに向け嘔吐してしまうほどであった。(*3) よく知らせてくれた……。 ふひぃ~~~~~~♪(下手な口笛) 野郎どもぉ!!集まれぇぇぇい!! ガガルの口笛で集まった部下たち。 かくして迎撃の準備ができた『第二砦』のホラーたちだが、どこから相手が『第一砦』に入って来たのかとジャンに問う。 そういやぁ……どこから来たのか……。 どういうことだよ? いや、いたんだよ!気付いたら、立ってた! ジャンの答えに爆笑する一同。ホラーの中にいつの間にかいるなど不可能だろ、とババロは信じない。 しかし、ジャンは檻の中にいる『食料』用の囚人を指差し記憶を必死に辿っていく。 いや、違う!思い出した!出てきたんだよ! 出てきた?どこから? あんな檻の中からさ!! ……あんな風にあくびして……それで……立ち上がって言ったんだよ! 『これで全員集まったのか』? …………!? こ、こいつだぁぁぁぁっ!! ジャンが思い出す仕草の通りに動き……魔戒剣で檻を断って現れたるは四十万ワタル! 並み居る『第二砦』のホラーをなぎ倒し、クナイ使いのガガル、ブーメランのゲゲル、ジャックナイフのババロの攻撃を難なくかわし逆にホラーを自滅させるというどこかのコントのお約束のごとき三連コンボを見せつける。(*4) 倍返しにせんと素体ホラー態に変化し飛び掛かるババロとその仲間に対し、ワタルも破狼の鎧を召喚! 必殺の雷鳴剣を喰らわせると共に倒されたホラーもすべて爆発四散! 何か、ご注文で……? 俺が飲みたいと思ってる酒を出せ。違ったらどうなるか……聞いていただろ? 脅すように残ったバーテンに酒を出すよう促し、怯えながら出されたウイスキーを飲み干し、満足気に微笑むワタル(*5)だが……やっぱり慈悲などなかった。 なんで?正解したのに……? 正解だろうが何だろうが、ホラーは斬る! ですよねー……。 哀れ、バーテンは真っ二つ! そして隠れていたジャンに、最後の砦たる『第三砦』へと案内するよう促す。 しかし、魔戒剣を手放したのに気づいたジャンは素体ホラーの姿に変化、息の根を止めんとご丁寧に抜き足、差し足…と忍び寄る。 ワタル!! ウルバの声に気付いたワタルはジャンの爪よりも素早く魔戒剣を手にし、袈裟斬りに! 油断も隙もないな……ありがとうウルバ。 ありがとうじゃないよぉ! なに? あいつを斬っちゃったら、どうやってその『第三砦』まで行くのさ? ……あ。 コッケココッコー♪ かくして、ホラーと魔戒騎士の乱痴気騒ぎは終わりを告げるのだった……せっかく渋カッコイイワタルの活躍が見られたと思ったらこのオチである。 どっとはらい。 ❖【余談】❖ 破狼のスーツは『暗黒騎士鎧伝』に登場した風雲騎士・波怒(バド)のスーツを改造したもの。 カラーリングと細部が異なっているがほぼまんまである。 後にそのスーツも『牙狼-GARO- 魔戒ノ花』に登場する毒島エイジが召還する義流(ギル)の鎧へと改造されたりもしたが…どれだけ流用されるのだろうか。 追記・修正の際は邪悪な人格を植え付けられないように気をつけてください。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] パチンコだと魔導馬ゲットしてたね。 -- 名無しさん (2013-12-15 15 29 41) パチンコ内で名前分かるが震月なんで追記よろしく -- 名無しさん (2014-03-28 12 01 34) バロなら分かるがンって…つーか俺ごと刺せっていって腰ごと貫かせる必要があったのかよwもっと上手い拘束の仕方あっただろw -- 名無しさん (2014-12-05 19 15 31) 鎧の名前、「バロン」じゃなくて「バロウ」が良かったんじゃないかな? -- 名無しさん (2016-04-19 16 48 19) バーローそれじゃあなんの意味も無い単語になるじゃないか -- 名無しさん (2016-04-19 17 14 22) 魔戒烈伝主役回おめ -- 名無しさん (2016-04-23 22 34 38) ↑2 バロウだと「荷車」って意味…それじゃ狼じゃなくてネコ(車)になっちゃうw -- 名無しさん (2016-04-23 23 18 51) 魔戒烈伝でのワタルの主役回「無頼漢」のオチで笑っちまったwww -- 名無しさん (2016-04-24 02 03 43) そういやバドから改造されたスーツも一部ギルに流用して現存していないらしいね、まあその改造したスーツも初登場回と修練場の2回ほどしか使われてなかったけど -- 名無しさん (2016-04-25 13 09 42) 公式にも実は結構抜けてるとこあるキャラとして見られてる気がしてきたw -- 名無しさん (2016-04-25 13 37 47) バロンの着ぐるみ残ってねえのかな? -- 名無しさん (2016-05-07 12 01 05) ↑残念ながら、残ってないみたい。 -- 名無しさん (2016-10-03 22 27 20) 僕は雨宮慶太監督の牙狼シリーズの騎士達のデザインが本当にかっこいいと思います[😀] -- 森健太 (2022-09-04 06 53 27) 名前 コメント